都々逸とは? 調べてみると面白かった、日本の言葉遊び【都々逸集】

つぶやき

皆さん、
都々逸(どどいつ)という言葉を
ご存じですか?

都々逸とは日本の俗曲の一つ。
俳句の五・七・五のように
七・七・七・五の26文字で構成されます。

「えっ? ちょっとどんなものか
想像できない」って人も
この言葉は聞いたことが
あるのではないでしょうか?

立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は 百合の花

美しい女性を形容する言葉として
有名な一句です。

この言葉を分解すると

たてばしゃくやく=七(八)
すわればぼたん=七
あるくすがたは=七
ゆりのはな=五

となります。
七・七・七・五の音で
作られていますよね。

これが都々逸。

他の作品だと

  • ザンギリ頭 叩いてみれば 文明開化の 音がする
  • 人の恋路を 邪魔する奴は 馬に蹴られて 死んじまえ

などなど。
恋に関するものや
ちょっとクスッと笑えるものまで
様々な作品がある様子。

今回の記事では都々逸の説明と
調べてみて心惹かれた都々逸の作品を
ご紹介していきます!

都々逸とは?

記事の冒頭で軽く触れましたが
都々逸とは日本の俗曲の一種です。

江戸末期から明治にかけて、
酒の席で余興として愛唱された歌で
時には三味線の音と併せて歌い
芸の一つとして民衆に愛されていました。

基本の形である
七・七・七・五の26文字で構成されていれば
どのような節回しで歌っても良く、

日常の愚痴や仕事の失敗、
ふと頭に浮かんた空想や家族への思いなど
テーマに決まりはありません。

ただ作品の中には
男女の恋情をテーマにしたものが多く

そのため都々逸のことを
恋心を歌うことを指す
情歌(じょうか)」という名前で呼ぶこともあります。

都々逸まとめ

ここから先は
クスッと笑えたり、
素敵だなあと感心したり、

気に入った都々逸を上げていきたいと思います。

面白かった作品

散切り頭 叩いてみれば 文明開化の 音がする

散切り頭(ザンギリ頭)とは、
侍がしていた髪型である丁髷を切り落とし
西洋風に短くした髪型のこと。

明治初期の文明開化期に歌われたもので、
その時代の象徴として広く知られる句です。

ちなみ「ザンギリ頭〜音がする」は
歌の一部分で
原文は以下の通り。

「半髪頭を叩いてみれば、因循姑息の音がする。
総髪頭を叩いてみれば、王政復古の音がする。
散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」

うちの亭主と こたつの柱 なくてならぬが あって邪魔

見た時に「上手いな!」と
感心した作品です。

こたつの足を柱と言い換えることで
亭主の大黒柱と合わせたと解釈しました。

奥さんのシビアな本音だとしても
作品に昇華されるとクスッと笑えてしまいます。

お酒は飲みたい 酒屋は遠い 買いにゃ行けるが ゼニがない

アル中の上
お金がないことから
ろくでもない人のような気がしてしまう歌。

でも歌にすると「何とかなるさ〜」みたいな
陽気さを感じて嫌いじゃないです。

少し真面目な作品

捨てる神ありゃ 助ける神が なまじあるゆえ 気がもめる

捨てる神あれば拾う神ありという
有名なことわざを用いた作品。

世の中には様々な人がいるから
一人の人に非難されたとしても
くよくよ心配しなくてもいいよって意味ですが、

そんなん! わかってるわ!!
でも! その非難してくる一人がいるから
心配になるんだわ!!

みたいな句だと思っています。

ブログ筆者は気にしいなので
「わかるわ〜」と共感してしまった作品です。

上を思えば 限りがないと 下を見て咲く 百合の花

この作品を見たとき、

上ばかり見ていないで
たまには下を見てご覧。

ほら、あなたの足元に
百合の花が咲いているだろう。

みたいな意味を想像していました。

幸せの青い鳥のお話のように
身近な幸せはすぐ側にあるよと
言いたいのかなと。

ただ調べてみると
百合の花って上を見て咲かないっていう
事実を知りました。

花の部分をカクッと下げて
俯いているように咲く。

実際に百合の写真を見てみると、
この歌は上を見ても天には届かないから
百合の花が諦めて項垂れているのかなと
思えてしまって

少し切なくなりました。

君は野に咲く あざみの花よ 見ればやさしや 寄れば刺す

言い換えると、綺麗なバラには棘がある。

これも調べて初めて知りましたが
鮮やかな紫色の花をしているあざみは
萼や葉がトゲトゲしています。

見る分には目に優しいけど、
近づいて触れれば怪我をしますよという
解釈です。

立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は百合の花

美人を形容する言葉として有名な作品。

ですが一説によると
元々は生薬の用い方では? とも言われています。

立てば芍薬なら
立てば=イライラしている人には
芍薬を用いるのが良いですよの意味。

今までしたことなかった見方なので
意外な発見でした。

恋に関する作品

人の恋路を 邪魔する奴は 馬に蹴られて 死んじまえ

この作品は見たまんまの意味ですね。

人の恋事情に土足で踏み入るような
無粋な真似をするなと歌っています。

馬に蹴られての部分が
犬に食われてに変わっていることも。

三千世界の 鴉を殺し ぬしと朝寝が してみたい

遊郭の客が遊女に送ったとされる句。

意味は
夜が明けて鴉が鳴けば
自分は帰らないといけない
ならば、世界中の鴉を殺して
貴方とゆっくり朝を迎えたい。

世界中の鴉を殺してでもに
苛烈な思いが伝わってきます。

しかし遊郭のやり取りなのを考えると
もしかしたら粋なリップサービスなのかも。

恋し恋しと 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす

激しく鳴く蝉よりも
声を発しない蛍の方が
より強い思いに苦しんでいる

という意味。

この“身を焦がす”がもとで
恋に苦悩する様子を表す言葉として

恋に焦がれる・待ち焦がれるが
生まれたという説も。

あきらめましたよ どう諦めた あきらめられぬと 諦めた

潔い句です。

前向きな後ろ向きで
とても好きです。

面白いときゃ お前とふたり 苦労するときゃ わしひとり

面白くて楽しいことは
貴方と二人で共有したいけど、
苦しいことは自分一人で良い。

上記のように解釈しました。

深い愛情を感じる作品です。

戀という字を 分析すれば 糸し糸しと 言う心

昔の漢字ならではの作品で
戀は こい と読みます。

咲いた花なら 散らねばならぬ 恨むまいぞえ 小夜嵐

小夜嵐は さよあらし と読みます。
意味は夜に吹き荒れる嵐のこと。

咲いた花が散るのは自然のこと
だから恨まないって言っているのに
小夜嵐。

歯を食いしばって
恨む気持ちを抑え込んでいるような
情景が思い浮かびました。

便りあるか 聞かれる度に 別れましたと 言うつらさ

第三者に自分の口から
終わったことを言う
現代に置き換えても辛い状況。

恋はもちろんですが
受験や仕事についても
自分から伝えることがブログ筆者はしんどいです。

ほれた証拠は お前の癖が いつか私の くせになる

そのくらい貴方のことを私は見てるよ
ってことでしょうか。

短い関係ではなく
長い関係になることも感じ取れます。

もしもこのまま こがれて死ねば こわくないよに 化けて出る

こわくないよに がわからなかったですが
ネットで調べてみると

もしも大好きなまま死んだら
貴方が怖がらないように気をつけて
幽霊として会いに行くよ

の意味で解釈していることが多いようです。

嘘も言えない ほんとも言えぬ おまえが好きと しか言えぬ

特殊工作員の人が唄ったのかな?
と思わず考えてしまった作品です。

複雑な事情を抱えた人の
ストレートな思いは
個人的に深く刺さります。

泣いた拍子に 覚めたが悔しい 夢と知ったら 泣かぬのに

切ない作品。

涙を見せつけたい人の前じゃないと
泣かないっていう捉え方もできるので
もしもそうならあざとさを感じます。

思い思われ 思われ思い 思う月日で また思う

シンプルに語呂が一番好きです。
綺麗な語感。

何度も繰り返してしまいます。

あの人の どこがいいかと 尋ねる人に どこが悪いと 問い返す

鮮やかな切り返し。
こんな風に言い返せる人は素敵ですよね。

お前死んでも 寺にはやらぬ 焼いて粉にして 酒で飲む

見つけた都々逸の中で
一番強烈な印象を感じた作品。

苛烈さが他の作品と勢いが違って
お気に入りです。

最後に

いかがでしたか?

都々逸調べてみて
とても面白かったので
皆さんも興味を持ってくれたら嬉しいです。

記事の都々逸には
ブログ筆者の解釈がほとんどで
間違っているものもあると思います。

もしも間違いに気付いたら
こっそりコメントで教えてください。

また皆さんの解釈も知れたら
面白いと思うので、

記事にはこう書いてあるけど
自分はこうだと思うなっていうのがあれば

コメントで伝えてくれると嬉しいです。

以上、ここまで読んでくれて
ありがとうございました。旭でした。

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